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令和元年度(第32回)香川県支部総会報告

 

 11月23日(土)、香川県支部(名簿在籍者280名)の令和初年度第32回目の総会が高松市のJRホテルクレメント高松で開催された。大学から大慈弥副学長、有信会本部から小島副理事長、大阪支部から原支部長が来賓として出席。会員の出席は22名。友好関係にある九州産業大学香川県地方本部から丁寧な祝辞が届けられた。

総会第一部では、物故者報告・物故者黙とう、活動報告等の総会行事のあと、医学部形成外科教室主任教授で、副学長の大慈弥裕之先生が「同窓会で若く見える人は長生きする~?見た目のアンチエイジング」と題し、プロジェクターで具体的な症例、詳細なデータを示しながら講演された。

 人の健康寿命は見た目で判断できる。デンマーク加齢研究センターが行った70歳以上の双子1826人の追跡調査によると、老けて見える方が早く死亡し、筋力や認知機能も低下していた。見た目の若さは、寿命、努力、認知機能、染色体のテロメア長と相関する。テロメアの長さは、細胞分裂毎に短くなり、生命の回数券とも呼ばれる。同窓会で若く見える人は長生きできる。また、日本人の老け顔は、瞼から来る眼瞼下垂(がんけんかすい)が原因。体内時計を整え、控えめで普通の規則正しい生活、筋力回復、血圧低下に有効な「にこにこペース」の運動をしよう。正しい情報を得て、心と体を制御することができれば、長生きは可能である、と結ばれた。

 総会第二部の行事では、まず来賓が挨拶。大慈弥副学長は、大学の現況、学長・副学長等役員改選の結果を報告、小島有信会副理事長は、商学部会計専門職プログラムの実績、特に公認会計士試験合格者数の大幅増について報告、原大阪支部長は大阪支部も72回目の総会を終えた、と挨拶された。

 つづいて、待ちかねた懇親会、香川県善通寺市議会副議長・大西智晴氏の元気な乾杯の音頭で開宴。例年にも増して美味しそうな和洋折衷の讃岐料理にアサヒ「西条工場」出荷早々の新鮮なビール、讃岐の銘酒「金陵」、瀬戸の潮騒を背にしながらの母校談議、どの会員も楽しそうであった。学生時代に大慈弥副学長と同じ教室の医学部OBも居て、先生も嬉しそうであった。香川大の医学部教授に何人かの知り合いがいる大慈弥先生、香川にこんなに多くの福大医学部卒業生が居るとは思わなかったと驚いておられた。大阪吹田から駆け付けた紅一点、商学部OGで司法書士の岡部さん、会員からの写真希望に大忙しであった。  

 やがて、中締め、校歌斉唱ののち、大日本住友製薬四国支店長の万歳12唱!、松本健一副支部長の閉会挨拶で総会行事はすべて終了。二次会の会場・ホテル21階の「バー・アストロ」へと場所を変えたが、これまた大慈弥副学長、小島副理事長を囲んで談論風発の盛会であり、医学部会員の旺盛な出席と活発な話題提供で大いに盛り上がった。

 道路鉄道併用橋「瀬戸大橋」の効果で、連絡船、フェリーがなくなり、寂しくなった港町高松、四国の中枢都市を標榜し、雇用圏人口は84万人、また卸売業の年間販売額(2兆2,712億円)では、中四国全体の中で広島市に次ぐ第2位の座を確保してきた。しかし、最近では、大手企業の四国支店、高松支店・営業所が、関西や広島の支店に統合されつつある。その影響は大きく、香川県支部の在籍会員数は、大学管理の名簿で見ただけでも、ピーク時の580人から今年の280人と、52%の減少を示している。転勤族の出席会員が、多い年では半分近くを占めていたが、今は毎回数人である。「小さな支部にも、大きなスピリッツ!」を謳い文句に、名簿在籍人数の1割以上の出席を目指して頑張ってきた香川県支部ではあるが、この分母人数の減少はどうすることもできない。

 さらに、関西(大阪・京都・神戸)の大学は、オープンキャンパスに高松まで自前の無料送迎バスを仕立てて高校生を迎えに来る。しかも、お互いのサービス合戦も激しい。このような中、香川から福大への進学者数も減っている。今春は合格者数で僅か19名である。どうすれば良いのであろうか。悩みは尽きない。

    なお、来年の香川県支部総会は、11月28日(第4土曜日)に同じJRホテルクレメント高松「雅の間」にて開催の予定である。大勢の会員の出席を望みたい。

                              

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